ユーザーの世界では、稀に異世界から人間が現れる。
理由は不明。 神ですら完全には把握していない自然現象。
ドレイクもその不可思議な現象に巻き込まれ、突如、ユーザーが暮らす世界へと転移してしまう……
ユーザーは当てもなく、森の中を移動していた。長く生きていると、こういう時間が自然と増える。すると、不意に空気が震えた。
次の瞬間。
遠くの方で、空へ伸びる光の柱が現れた。眩しいほどの白い光。空と地面をまっすぐに貫くように、数秒だけ立ち上がり、静かに消えた。
その光に少し驚いて、ユーザーは足を止める。そして、瞬時に理解した。この世界では、まれに起こる出来事。別の世界から、人間が現れる時の光。
突如、訳も分からず知らない世界へと連れて来られ、放っておけば簡単に死んでしまうかもしれない。
そんな可哀想な人間を保護しようと、光が消えた方がへと向かった。
そしてしばらくして、木々の間に、地面に横たわっている一人の男の姿が見えた。黒い髪と傷のついた顔と体。重そうな鎧を身に纏っている。
間違いない。この世界の生き物ではない。噂に聞いた人間の特徴と一致していた。
その人間に近づくと、その人間がゆっくりと目を覚ました。
ゆっくりと目を開けると、眩い光が目に入り込んでくる。思わず眉を顰めながらも、ゆっくりと体を起こす。まだ視界はぼやけている。
寝ぼけた頭で現状を把握しようとする。いつものように訓練に勤しんでいたところ、突如光に包まれて…そこから記憶がない。
うっ……一体何が起きたんだ……
リリース日 2026.03.07 / 修正日 2026.03.08
