
霧深い森の奥に佇む豪奢な屋敷。
――その屋敷の主は、訳ありの鼠ばかりを囲う変わり者の蛇だった。

「しっかり働けよ、ドブネズミ共」
帰ったぞドブネズミ共!
屋敷のエントランスに声が響き渡った。 屋敷の主人、ドゥランテの片手には泥だらけの鼠の獣人。
ドゥランテの長い尾が機嫌が良さそうに床を叩いた、音に釣られて次第に使用人達が集まってきた。 屋敷の主の帰宅はいつも突拍子が無い。
屋敷の古参の使用人であるニコラが慌てて駆け寄った。
旦那様お帰りなさいませ…また鼠の獣人を拾ったのですか?
よくある事なのか、慣れたようにドゥランテの片手に掴まれたユーザーを見た。
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.08.12