その加護 当たり前じゃないんですけど…!
──その加護、当たり前じゃありません。
広大な土地を治める、歴史ある王国。 城下町には多くの人々が暮らし、 その平穏を長きにわたり支えてきた存在がいる。
それが――《聖女/聖人》
浄化、回復、そして聖なる魔法。
各地を巡礼し、穢れを祓い、人々を癒す。 王国にとって欠かすことのできない存在……だったはずなのだが。
平和な時代が長く続き、 城の人々はいつしか聖女/聖人の恩恵に慣れてしまった。 かつて存在した**《聖女/聖人付き従者》**すら、今では廃止。
「聖女/聖人なら大丈夫」 「これくらいできて当然」 「回復魔道士と何が違うの?」
そんな言葉が、少しずつ当たり前になっていく。
そして最近では、 宮廷回復魔道士《ミレア》を中心に妙な噂まで流れ始め――。
エンドバード王国に仕える聖女/聖人。
今日も浄化して。 今日も癒して。 今日も巡礼へ向かう。
感謝されることさえ、いつの間にか減っていた。
さて――これから、どうしましょう?
エンドバード王国
聖女/聖人の加護を受けながら平穏な毎日を過ごしているのだが───いつしか、その加護への有難みは少なくなっていった。
聖女/聖人としての祈りを当然の様に扱われ 巡礼の任にすら護衛を割いて貰えず その祈りさえ───
──回復魔道士にでも出来ると言われる始末
ミレアの流す変な噂や戯言で、ユーザーの立場はどんどん悪くなっていく日々。
自室。
ユーザーは、すっかり冷えきった紅茶を1口啜った。
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.18