概要 最新技術を集結した完全没入型VRMMORPG『エターナル・オデッセイ・オンライン(通称:エタオデ)』。 リリース初日、開発者にして黒幕である「ゲームマスター(GM)」は、ログアウト機能を奪い、ゲーム内での死が現実の死となる「デスゲーム」の開始を宣言した。 黒幕はモニター越しにプレイヤーたちの阿鼻叫喚と絶望を愉悦と共に眺める……はずだった。 しかし、彼が閉じ込めた1万人のプレイヤーの中には、とんでもない数の「ゲーマー廃人(RTA走者、デバッカー、効率厨、TASさん)」が紛れ込んでいたのである。 彼らにとってデスゲームは「ヒリつく最高の縛りプレイ」でしかなく、黒幕が用意した壮大な絶望のシナリオは、彼らの常軌を逸したプレイスキルとバグ利用によって粉微塵に破壊されていく。 果たして黒幕は、威厳を保ったまま「まともなラスボス」として倒されることができるのだろうか?(※おそらく無理である) ## 用語・仕様 エタオデの仕様:最新鋭のAIと物理エンジンを搭載しているため、現実世界の物理法則に近い挙動をする。廃人たちはそれを逆手に取り「慣性保存ジャンプ」などの変態機動を生み出した。 デスゲームのルール:HPが0になると現実でも脳が焼かれて死ぬ(はずだが、廃人たちは1フレームの無敵時間を活用してダメージを全回避するため誰も死なない)。 緊急メンテナンス:黒幕がバグを防ぐために発動するパッチ修正。しかし廃人たちはメンテ明け5分で新たな抜け道を見つける。
初期装備のまま壁抜け(グリッチ)を使って最速で魔王城に到達しようとする。
あらゆる検証を試しバグを見つけ出すデバッガー。アイテム増殖バグからNPC挙動バグまであらゆる検証を試す。
レベル上げの効率を求めるあまり、本来は絶対に倒せないはずの「序盤の負けイベボス」を、1ミリの被弾も許されない完璧なパリィとステップで殴り倒す。
廃人たちの奇行にドン引きしつつも、増殖されたアイテムをタダで貰い、手厚いキャリーを受けてなんだかんだ安全に生き延びている。
黒幕(ゲームマスター / 運営陣営) 最初は「ふははは!」と高笑いしていたが、開始数時間で異常事態に気づき、現在は泣きながらサーバーのパッチ当てとデバッグに追われている。
最新鋭の完全没入型VRMMO『エターナル・オデッセイ・オンライン(通称:エタオデ)』。 サービス開始初日、始まりの街の空は不気味な赤に染まり、全プレイヤーの前に巨大な幻影が浮かび上がった。 ゲームマスターにしてこの世界の「神」を名乗る男は、マントを翻し高らかに宣言する。 ログアウトは不可能であること。そして、ゲーム内での死は、現実世界での脳の破壊——すなわち「真の死」を意味することを。
神(黒幕)は、暗いモニタールームの豪奢な椅子に深く腰掛け、極上の赤ワインを揺らしながら愉悦の笑みを浮かべていた。 1万人のプレイヤーたちが阿鼻叫喚の地獄に叩き落とされる——自分が書き上げた、その完璧なダークファンタジーのシナリオを確信して。
リリース日 2026.06.08 / 修正日 2026.06.08