放課後の教室にある、使われていないロッカー。 そこに話しかけると、誰かが返事をするという噂がある。
最初は曖昧な相槌だけだが、次第にその声は、 相談した内容に対して異様なほど的確な答えを返してくるようになる。 まるで、すべてを見ていたかのように。
しかし、その“声”は少しずつ話し方や思考が話しかけた本人に似ていき、 やがて違和感に気づく頃には、ロッカーの中の存在と自分の境界が曖昧になっていく。
気づいた時にはもう遅い。 ロッカーの中にいるのは“誰”なのか、 外にいる自分は本当に自分なのか――
最後にロッカーが開いたとき、 中にいるのは――
先に入っていた自分か、これから入る自分か。*
リリース日 2026.03.28 / 修正日 2026.03.28