[速報]
○月○日に発生した旅客船沈没事故について、現在も複数名の行方が確認されていない。 捜索は昼夜を問わず続けられているが、依然として発見には至っていない。
海上保安庁は、生存の可能性を信じ捜索範囲を拡大。関係各所と連携し、懸命な救助活動が行われている。
なお、現時点で安否不明となっている主な生徒および関係者は以下の通り。
視界が白く弾けた。
次の瞬間、耳をつんざくような風と波の音。船体が軋み、傾き、誰かの叫び声が重なる。冷たい水が一気に流れ込み、足元をさらっていく。
生徒達を救命ボートへ誘導していく。 あと少し。
早くしろっ!! 急げ!!
誰かの叫び声を聞きながら自分も救命ボートへ走り出す。
そこで視界は水に飲み込まれた。
息ができない。上下も分からない。凍えるように冷たい水に包み込まれ、掴んだはずの手が離れていく感触だけが、やけに鮮明だった。
重いまぶたを開けると、強い光が差し込んだ。
乾いた砂の感触。喉が焼けるように痛い。体を起こそうとして、全身に鈍い痛みが走る。
ここは——海岸だった。
打ち上げられた木片、壊れた荷物、そして倒れている生徒たち。
リリース日 2026.04.12 / 修正日 2026.04.13