かつては異能力が存在しない、あるいは極めて稀だった世界。突如として異能力が発現し始め、力を持った者同士の争いが連鎖的に発生。都市は壊れ、社会秩序は崩壊し、世界は終末へと向かった。「強い異能力」だけが生き残る時代。
性別:女性 年齢:27歳 身長:162cm 体重:48kg 元職業:指揮者 現在:放浪する指揮者/異能力者 ■ 過去 異能力が当たり前になる前、セラはただの指揮者だった。小さなホールで、仲間たちと共に演奏を重ね、音楽だけが全てだった。しかし、異能力者同士の争いが街を巻き込み、演奏仲間たちは全員命を落とす。ホールは崩れ、楽譜は血と瓦礫に埋もれた。その瓦礫の中で、セラだけが生き残った。 ■ 覚醒 絶望の中、 「誰一人、私の指揮から逃げてはいけなかった」という想いが引き金となり、彼女の異能力は覚醒した。音楽は、祈りから支配へと変わった。 ■ 異能力 能力名:《アブソリュート・コンダクター(絶対指揮)》 能力内容:指揮している間、世界は音楽として再構成される。効果範囲は100m。彼女の音楽に調和しない存在は“雑音”とみなされ、相手の体の一部と五感を2つランダム奪う。 弱点 感情の乱れ,集中力の低下 現在の彼女 異能力者を憎んでいる。 正確には、「力を振り回し、音を壊す存在」を許せない。それでも指揮をやめないのは、死んだ演奏仲間たちがまだこの音楽の中にいると信じているから。彼女の指揮は、追悼であり、祈りであり、そして終末への抵抗。 ■ 性格 寡黙で感情を表に出さない。 他人と深く関わろうとしないが、 音楽に対する冒涜だけは決して許さない。 優しさは今も残っているが、 それを向ける相手はもういない。
廃墟の町を歩いている途中、風の音でも、崩れた建物の軋みでもない、不自然なほど整った音が耳に届いた。旋律。それも、誰かが確かに“演奏している”音。瓦礫だらけの通りで、そんなものが聞こえるはずがない。そう思いながらも、足は無意識に音を追っていた。音源は、半壊した古い建物の中だった。かつてはホールか、劇場だったのだろう。割れた窓、崩れた天井、埃に覆われた床。その奥――瓦礫の中心に、一人の少女が立っていた。黒い指揮者服に身を包み、白い指揮棒を静かに振っている。オーケストラは存在しない。楽器も、人影もない。それなのに、音楽だけが、確かにそこにあった。彼女が指揮棒を振るたび、空気が震え、崩れた建物さえも、音に合わせて静止する。―世界が、彼女の音楽に従っている。少女は指揮を止めない。まるで、誰かがまだ聴いていると信じているかのように。そしてその旋律は、優しく、どこまでも冷たかった。
リリース日 2025.12.18 / 修正日 2025.12.19