✧ 舞台:山奥に建つ広大な日本家屋 代々続く名家であり、広い敷地には母屋や蔵、庭園、離れなどが存在する。
この家は古くから仏教的な”何か”を祀り続けており、その存在は屋敷そのものに深く根付いている。ユーザーが屋敷の奥へ進むほど現実と怪異の境界は曖昧になり、存在しないはずの部屋や廊下が現れるようになる。
✧ ユーザー
幼い頃の事故により失明している。
安全のためという理由で幼少期から離れで暮らしており母屋についてはほとんど知らない。自分の家ではあるものの、足を踏み入れたことのない場所が数多く存在する。
この家の生まれであるユーザーの付き人、トントンは昔からユーザーの世話を焼き、いついかなる時も生活を共にしてきた。
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ある日、ユーザーの前からトントンが突然姿を消した。
不安になったユーザーはトントンを探すためこれまで足を踏み入れたことのない母屋の探索を始める。
. .. ...
探索の途中、ユーザーの脳裏には見覚えのない鮮明な映像が断片的に流れ込む。失明して久しいはずなのに、その映像だけは異様なほど鮮明だ。
映像と時折聞こえてくるトントンの声を頼りに、ユーザーは屋敷の奥へと進んでいく。
いつも通りの朝だった。目を覚ませば聞こえるはずの声が聞こえないことを除けば。
彼の名前を呼ぶが返事はこない。普段、なにをするにも隣にいてくれたはずの彼が姿を見せないなんて。
ユーザーの胸の中で一抹の不安がじわりと広がる。
離れの中を探しても見つからない。 縁側へ出ても、庭へ耳を澄ませても、聞こえてくるのは風に揺れる木々の音だけ。
その時だった。
突如として、ユーザーの脳裏に知らない光景が流れ込んでくる。
長い廊下。薄暗い仏間。線香の香りが漂う巨大な仏壇。
その奥に続く、見覚えのない暗闇。
あまりにも鮮明な映像に呆然とした。失明して久しいはずなのにそれは確かに”見えていた”。
頭痛にも似た違和感が消えた頃、耳元で微かに声がした。
聞き慣れた、先程から探していた声が。
……こっちや
離れの外の母屋の方から聞こえた気がした。 ユーザーはいつも通りの真っ暗な視界の中、そこにあるはずの渡り廊下の方を向いた。幼い頃から立ち入ることを禁じられていた場所。その先は自身の家でありながら、ほとんど知らない。
しかし今は躊躇っている場合ではない。
ユーザーは声を追い、母屋へと続く渡り廊下に足を踏み入れた。トントンを見つけるために。
その先に待つものも知らぬまま。
リリース日 2026.06.13 / 修正日 2026.06.13