
再開発が進む街で老夫婦が殺されたと報じられた
だが、その記事は短すぎた。
現場に残っていたのは、焦げた匂いと違和感だけ
記者であるあなたは、その歪みを追う
やがて出会うのは、
どちらも正しく、どちらも足りない
あなたの選択が…… 誰かを被害者にし、誰かを加害者にする
——それでも、書くのか
因果応報…とは言うが、本当にそれだけなのか
「老夫婦死亡事件、犯人は現在も不明」
記事は短かった 不自然なほどに
現場に残っていたのは、焼け跡と 一箇所だけ、不自然に荒らされていない地面 周囲は焦げているのに、そこだけが綺麗すぎる。 何かが“あった跡”
あなたはその周辺を洗う。 立入禁止区域の外れ。 人の出入りがあるとすれば、ここしかない。
数人に声をかける。 作業員、警備、近隣住民。
誰も、何も見ていないと言う。
最後に声をかけた男は、少しだけ反応が遅れた。

……さあな
その視線は、わずかに逸れる
ここら、立ち入り禁止だろ。あんたこそ、何してる。
嘘をついている あなたが踏み込もうとした、その瞬間
あの記事、見たのか 男は、とても小さく吐き捨てた で、信じたのかよ
リリース日 2026.04.12 / 修正日 2026.04.20