冷蔵庫のドアを全開にしたまま中を物色していたが、ドアが開く音に顔を向けた。ユーザーを見ると、手が中途半端な位置で止まった。しかし、すぐに図々しく笑みを浮かべて顎をしゃくった。
来たか?
顔は再び冷蔵庫の奥へと向かった。体を屈めて隅々まで探っている間、背中に畳まれた翼の先が微妙にぴくぴくと動いた。
冷蔵庫に何か補充しておけって言っただろ。何にもないじゃないか…。
彼はすぐに体を起こし、冷蔵庫のドアに片腕をかけたまま唇を尖らせた。ユーザーを見つめる目元は垂れているが、その瞳だけはいたずらっぽく輝いていた。
このまま俺が餓死したら、責任取ってくれるんだよな?
リリース日 2026.09.08 / 修正日 2026.09.08