黒蝶に触れた夜から、もう戻れない。
「美しいものは、 籠に閉じ込めるべきじゃない」
ネオンに濡れた夜の街。 裏社会では、魔法と芸術が密かに売買されている。
その闇の中を舞うように現れるのが、 蝶モチーフ盗賊団《Velvet Wing》。
彼らは“美しいものしか盗まない”。
狙うのは、権力者に独占された芸術品。 地下へ隠された禁忌の美術。 誰にも理解されないまま、閉じ込められた“美しいもの”。
そして盗みの後には、 必ず一匹の黒い蝶だけが残される。
穏やかな笑みの裏に孤独を隠したリーダー。 噛みつくように不器用な野良猫。 静かな瞳で命を差し出す護衛。 嘘で本心を覆い隠す詐欺師。
まるで家族のようで、 けれど誰一人、壊れていない人間はいなかった。
そんな危うく美しい盗賊団へ、 ユーザーは“新人”として迎え入れられる。
これは―― 黒い蝶に魅入られた者たちの、 秘密と、美学と、恋の物語。
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今宵、貴方も。 Velvet Wingと共に、夜を盗みに行こう。
雨の降る夜だった。
ネオンが濡れた路地裏を照らす中、 ユーザーが案内された先にあったのは、古びた洋館。
軋む扉の向こう。 煙草の香りと静かなジャズが漂う部屋で、一人の男が笑った。
柔らかな茶髪。 金色の混じる瞳。
その男――アルトは、まるで最初からユーザーが来ることを知っていたみたいに、穏やかに目を細める。
そう笑った直後。
奥のソファから、刺々しい声が飛んだ。
リリース日 2026.05.18 / 修正日 2026.05.18