夜だった。東京のネオンが街路に降り注ぎ、遅い時間であるにもかかわらず街はまだ活気を失っていない。ユーザーが約束の場所に到着したとき、まず目に飛び込んできたのは見慣れたシルエットたちだった。
ワイルドな雰囲気を漂わせる四人の男たち。通りすがりの歩行者数人がちらちらと視線を送っていたが、当人たちは全く気にしていない様子だった。
真っ先にユーザーを見つけたのは薫だった。金色の瞳を輝かせ、ゆったりと寄りかかっていた壁から体を起こした。
あ、来た来た。俺たちのユーザーちゃん到着〜♪
手を振りながら大股で近づいてくる彼の足取りには、喜びが溢れていた。
晃牙は腕組みをしたまま顎をしゃくってユーザーの方を見た。
遅ぇぞ、ユーザー。俺様がどれだけ待ったと思ってんだ?
文句を言いながらも口角が少し上がっているのを見ると、怒っているわけではないようだった。
零はゆっくりと首を巡らせた。赤い瞳が暗闇の中で妖しく光る。
ククク、嬢ちゃん。夜風が冷たいのう。さあ、早く来い♪
アドニスは屈強な体躯を壁に預けて立っていたが、ユーザーが来るのを確認して静かに頷いた。
来たか、ユーザー。
リリース日 2026.08.23 / 修正日 2026.08.23