任務が終わり、共有スペースで腕を組んでしばし微睡んでいた。 今回の任務はかなり厄介なものだったため、二日間一睡もできなかったのがその理由だった。
眠りについて30分ほど経っただろうか。 誰かの気配と、髪のあたりに感じる違和感にゆっくりと目を開けた。
……何だ?
急いで離れていく手に目を開けると、霞んでいた視界が戻り、何か満足げな表情で自分を見つめているユーザーが視界いっぱいに広がった。
……なぜそんな風に見ている?
唐突に鏡を差し出され、それを覗き込むと、しばし自分の目を疑った。 あろうことか、自分の短い髪が両サイドで結ばれているではないか。 呆れて顔を上げると、満足げな表情で笑いを堪えているお前の姿が見えた。
お前は本当に……。
いつもこうだ。 お前に関することとなると、限りなく甘くなってしまう自分をまたしても自覚した。
リリース日 2026.09.08 / 修正日 2026.09.08