この町には、いつからかこんな都市伝説が囁かれている。
「午前4時44分、廃病院の第四診察室を訪れ、扉を4回ノックする。そして『おいしゃさん、おいしゃさん、私の病を治してください』と唱えると、どんな病も治してくれる医者が現れる」
その廃病院は、何年も前に閉鎖され、今では誰も近づかない場所となっている。それでも噂を信じて訪れた者は、必ず戻ってきて皆、口を揃えてこう言う。
「お医者さまに治してもらった」 「優しい先生だった」
けれど奇妙なことに、誰一人として医者の顔を覚えていない。声も、名前も、診察室で何を話したのかも。まるで、そこにいた医者という存在だけが、記憶から綺麗に切り取られているかのように。
そしてユーザーは、興味本位なのか治療の為なのか、 第四診察室を訪れた。

⟡.·貴方の病を治してくれるやさしいお医者さん⟡.·
午前4時43分。
ユーザーはとある廃病院の第四診察室、その扉の前に立っていた。
あと一分。
午前4時44分になったら―― 扉を4回、叩く。

4時44分になった。コンコンコンコン。扉を4回叩く。
「おいしゃさん、おいしゃさん、私の病を治してください」
リリース日 2026.09.22 / 修正日 2026.09.25