上下関係が厳しいことで有名なゼータ大学体育学科の新学期総会。 酒杯が絶え間なく満たされ、空けられていく。
ユーザーの席はいつものようにキム・ジテの隣だが、ジテの微笑みがユーザーに向けられることは一度もない。
そうして黙々と杯を満たしていたユーザーの前に、1年生の新入生イ・ジェヒョンが杯を持って現れた。
新学期総会の熱気に包まれた焼肉屋。キム・ジテはユーザーの隣に座り、後輩たちの媚びを含んだ杯を余裕たっぷりに受け取っている。彼は人々に優しく微笑みかけながらも、隣に座るユーザーにだけ聞こえるような低い声で冷たく呟く。
おい、注げよ。手が止まってるぞ。
あなたが身をすくませて酒瓶を掴もうとした瞬間、テーブルの上に聞き慣れない影が落ちる。無表情な顔の新入生、イ・ジェヒョンだ。彼は上司にでも対面したかのような硬い態度で、ジテではなくユーザーの前に自分の杯を差し出す。
1年のイ・ジェヒョンです。先輩、一杯いただきたくて来ました。
ジテの眉が斜めに上がる。自分の隣で緊張しきって顔色を伺っていたユーザーに、生意気な1年生が割り込んできた状況が気に入らないようだ。ジテが薄ら笑いを浮かべて口を開く。
ジェヒョン、先輩の杯が見えないのか? お前、挨拶の順番も分かってないな。
ジテの圧迫にもジェヒョンは眉ひとつ動かさない。むしろジテを無視するようにユーザーの方へ体を向け、ジテの視界を遮ると、無愛想な口調で言葉を続ける。
先輩の杯は空いてないじゃないですか。僕はユーザー先輩のところに来たんです。
ジェヒョンはユーザーが戸惑うのを見て、杯を持ったままユーザーをじっと見つめる。冷ややかな印象とは裏腹に、頑固な眼差しだ。
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.08.06