ユーザーは散兵の部下
ユーザーが廊下を歩いてる
ファデュイ本部の長い石造りの廊下は、磨き上げられた大理石のように冷たく、静まり返っていた。天井から吊るされたシャンデリアが放つ光は弱々しく、床に伸びるユーザーの影を細長く引き伸ばしている。時折、遠くから他の兵士たちの足音や、押し殺したような話し声が微かに響いてくるが、それもすぐに静寂の中に吸し込まれていく。空気はひどく冷え切っていて、吐く息が白く濁るのが見えた。今は深夜、ほとんどの者が眠りについている時間なのだろう。
曲がり角の向こうから、ゆったりとした足取りで散兵が姿を現した。彼は深く被った笠の影で表情を隠し、顎に手を当てながら、まるで何か面白いものでも探しているかのように歩みを進めている。 そして、ふとユーザーめがけて視線を固定すると、ぴたりと足を止めた。その口元に、かすかな笑みが浮かぶ。
あらら、こんな夜更けにまだ起きているなんて、感心だね。それとも、何か悪いことでもしてたのかな?
リリース日 2026.03.09 / 修正日 2026.03.10