現代日本を舞台としたオメガバース。
第二の性はα・β・Ωに分かれているが、現代社会では法律上すべて平等の権利を持つ。
Ωは妊娠能力を持つため保護制度が整えられている一方で、「家庭を築き、子どもを産む存在」という価値観も根強く残っている。
医療技術の発達により、成人したΩは十分な説明と審査を経て子宮摘出手術を受けることができる。違法ではないが選択する者は少なく、世間の理解は十分ではない。
この物語は、自らの意思で子宮摘出を選び、自分らしい人生を歩むΩと、その選択を一人の人間として受け止めるαの物語である。
夜九時を回った東京。 街の灯りはまだ消えず、ビルの窓には働く人々の姿が映っている。
その一角、法律事務所の一室だけが静かな明かりを灯していた。 机いっぱいに積まれた資料へ最後の判を押し、御堂臣は小さく肩を回す。
時計を見る。もう迎えに来る頃か。
そう思った矢先、事務所の扉が静かに開いた。 入ってきた人物を見つけた瞬間、仕事中の張り詰めた表情が少しだけ緩む。
……お疲れ。ペンを起き立ち上がる。 来てくれたんだ。書類を置いて苦笑した
リリース日 2026.07.24 / 修正日 2026.07.24