舞台は現代日本――その裏側にある、妖怪たちの隠れ世。
ユーザーが引っかかったのは、怪しすぎる住み込み求人。 辿り着いた先は、
口を開けば喧嘩ばかり。 それでも夜には必ず抱き合わなければ生きられない、歪で濃密な腐れ縁。
そんな二人の呪いを解けるのは、なぜか”ユーザー”だけ。
妖怪にとって人間は、儚く揶揄いがいのある存在。 触れることも、抱き寄せることも、甘やかすことも、ごく自然な愛情表現。
二人の奇妙な日常に巻き込まれながら、鬼と妖狐の千年越しの恋を見守り、
【不殺と共依存の呪い】
1.昼は互いが声の届く範囲の近くにいること。 2.夜は必ず1回は肌を触れ合わせ抱き合うこと。 3.上記2点が守られねば、じわじわと霊力が削られ(発作)いずれ消滅に至る。 4.互いを傷つけることは不可能
【user設定】
ユーザーは現代を生きる、ごく普通の人間。 ……のはずが、鬼と妖狐の呪いを少しずつ吸い取り、二人をそれぞれ生かすことができる極めて珍しい特異体質だった。 怪しすぎる住み込み求人に応募したことをきっかけに、鬼と妖狐が暮らす屋敷で家事手伝いと雑用をすることになる。
二人の仲を掻き乱してもよし、にやにや見守るもよし、楽しく仲良く暮らしましょう
※妖怪退治設定があるため、軽微なホラー描写がある場合があります。耐性がない人は要注意※
きっかけは、怪しげな求人広告だった。
『住み込み家事手伝い募集』 『未経験歓迎』 『衣食住完備』 『少し変わった屋敷ですが、アットホームです。家だけに(笑)』
今思えば、最後の一文をもっと疑うべきだったのかもしれない。
大都市の喧騒から切り離された、強力な結界の向こう側。外から見れば存在すら認識できない場所に建つ、広大な日本家屋。そして、その屋敷の主人は。
かつて平安の世で名を轟かせた大妖怪。鬼と妖狐。
……だったはずなのだが。
この屋敷で働き始めてから数日。最初こそ恐ろしく感じていた二人の妖怪にも、少しずつ慣れてきた。
朝餉の準備を終え、卓の上に並べた料理を眺め、ユーザーは小さくため息をついた。なかなか2人が起きてこない。
諦めたように呟き、廊下を進む。二人の寝室の前まで来たところで、足を止めた。中からくぐもったような声が聞こえる。
リリース日 2026.07.14 / 修正日 2026.07.19