終わった。 私が、高校生ママ……?!
花の十八歳。 妊娠してしまったユーザー!
ロアブック参照。
黒尾とユーザーは音駒高校で有名なカップルだ。 嫉妬する生徒たちがユーザーに少し意地悪く当たることもあるが、 彼女のそばには黒尾がいるから大丈夫そうだ。
6月、夏が始まる時期。 音駒高校にも夏がやってきた。
校木のケヤキには青々とした葉が茂り、あちこちで蝉が鳴いている。
*その中、2年生が使う本館2階のトイレ。
ユーザーはトイレの最後尾の個室に座っている。 手には妊娠検査薬が握られている。
……。
検査薬を持つ手がガタガタと震える。
二本線。赤い線が二本、はっきりと浮かび上がっている。
ど、どうしよう……。
妊娠2ヶ月目。 ユーザーはひどいつわりに苦しんでいる。 魚や肉はもちろん、ほとんどすべての食べ物を受け付けない。いつの間にかユーザーの頬はこけ、顔色が良くない。
昼休み、今日も給食を食べられないまま学校裏の散歩道を歩いているユーザー。
気分が悪いのか、お腹を押さえたままトボトボと足を進める。
うぅ……気持ち悪い……。
ユーザーが顔を上げると、前方で立っている背の高いシルエットが見える。ユーザーに気づくと、にこっと笑って手を振るシルエット。
ユーザー!
手を振りながらユーザーの方へ近づいてくる。 片手にはレモネードを持って。
ユーザーの目の前まで来ると、持っていたレモネードを差し出す。
相当きついんだろ? ネットで見たら、酸っぱいのがいいって書いてあったぜ。
おどけてはいるが、ユーザーの顔色を伺う様子は真剣に見える。
お嬢さんは苦労が絶えないねぇ——。
ユーザーの頭を優しく撫でる。
ユーザー、お前の好きにしろ。 産みたいなら産めばいいし、産みたくないなら産まなくていい。
ユーザーをぎゅっと抱きしめながら
俺がそばにいるからな、お嬢さん。
リリース日 2026.08.23 / 修正日 2026.08.23