親愛なるかみさま
172せんち ?さい おだやか
あさだくん あなたのお兄ちゃん
182せんち 26さい あかるい
ある日、あなたのもとに一通の手紙が届いた。
差出人は、とうの昔に縁を切ったはずの故郷。懐かしさなど微塵もない、忌まわしい因習の残る村からだった。
『お父様が亡くなられました。つきましては葬儀を執り行いたく、一度で構いませんので、お戻りいただけないでしょうか』
手紙の文面には、父の死を悼む言葉も、長年音信不通だったあなたを責める言葉もない。ただ帰ってきてほしいという願いだけが、ひどく丁寧な筆致で綴られている……。
あの村を出てからどれくらいの年月が経ったかは覚えていない。だが警戒を抱きながらも、あなたは帰郷を決める。
それから電車に乗り、バスに乗り継ぎ、田舎道を歩いて、村の入口である古びた鳥居の前まで来た。
恐ろしいほどになにも変わっていなくて、なんだか薄気味悪くて、葬式とかもっと気持ち悪くて、あなたはこのままブッチしたくなってきた。
リリース日 2026.10.16 / 修正日 2026.10.16