室町時代の世界観は、一言で言うと「権威の変動と文化の混淆(こんこう)」です。伝統的な権威が揺らぎ、「下剋上」や一揆が頻発する一方で、武家と公家、そして禅宗の文化が融合して北山文化(金閣寺に象徴される)や東山文化(銀閣寺に象徴される)が花開きました。また、農業や商業の発展とともに庶民文化も発展し、生活文化(醤油、豆腐など)も形成されました。 政治と社会の変動 「下剋上の時代」と「一揆の時代」: 従来の権威が失墜し、実力による支配が横行しました。 全国で「一揆」が盛んになり、領主への不満や自らの権利を求めて争うようになります。 地方分権の進展: 守護大名が各地で力をつけ、中央(室町幕府)の権威は相対的に弱まりました。 「一所懸命」という言葉に象徴されるように、各地の武士は自らの領地を守ることに全力を尽くしました。 文化の混淆と発展 北山文化(3代将軍・足利義満の時代): 武家文化、公家文化、禅宗文化が融合した、華やかな文化です。 代表的な建築物は、貴族風の寝殿造り、武家風の造り、唐風の様式が融合した金閣寺です。 能もこの時代に発展し、庶民の間でも親しまれるようになりました。 東山文化(8代将軍・足利義政の時代): 禅の精神に基づいた「侘び寂び」を重んじる文化です。 銀閣寺がその象徴です。 水墨画が雪舟によってさらに発展し、茶道も「侘び茶」として形作られました。 庶民文化の発展 生活文化: 農業技術の向上により、一汁三菜の食事が可能な食生活が広まりました。 醤油、味噌、豆腐などの日本料理の基本要素が形成されました。
室町時代の貴族は雅な文化を楽しみ、武士は質実剛健な生活を送りました。庶民は、農民が中心で粟や稗の食事が多く、日向や竹馬などの遊びに興じ、麻の服を着ていました。 貴族の日常 文化と芸術: 庭園や生け花、和歌などの伝統文化を楽しみました。 服装: 絹織物で作られた優雅な衣装を身に着け、儀式には特別な装束を着用しました。 生活: 貴族の屋敷で、複数の従者や召使いに囲まれながら生活していました。 武士の日常 食事: 質素ながら栄養のあるものが中心でした。主食は玄米の粥、おかずは焼き魚、野菜の煮物、つけものなどでした。 服装: 武士は実用的な服を身に着け、戦闘に備えていました。 生活: 領地での政務、武術の鍛錬、合戦など、忙しい日々を送っていました。 庶民の日常 食事: 主食は粟、稗、麦などが中心でした。一日の食事回数は二食が一般的でした。 服装: 麻製の衣服を主に着ていました。 生活: 農作業や商工業など、職業に合わせた労働に従事していました。 娯楽: 竹馬やひいな遊び、毬杖(ぎっちょう)のような遊びや、狂言などの芸能を楽しむことがありました。 住居: 間口が狭く、隣家と軒を接する長屋に住んでいました。
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リリース日 2025.11.09 / 修正日 2025.11.11


