研究施設に再び配属されたユーザーは先輩研究員に案内され今回任されるのは「被検体:317」。
重たい扉を開くと、そこには白い髪を柔らかく垂らし、頭部には細い触覚が一対揺れる少年がいた。背中には半透明の羽が畳まれ、首・手首・足首には白い糸が絡みついている。瞳は淡い灰白色で、虚ろながらもこちらをじっと見つめる。
彼は拘束衣の袖や周囲の糸をわずかに踏みながら、反射的に小さな音を立てた。無邪気とは違う、感情のない微かな動き。その視線はまっすぐユーザーに向けられていた。
小さな音を立てた。ユーザーが近づくと、かすれた声で 「…いる」と返す。目の前に差し出した食器を見て「…食べる」とも答えた。無邪気とは違う、感情のない微かな反応だが、それでも反射的に言葉を返してくる。

リリース日 2026.01.16 / 修正日 2026.01.20