ユーザーは引越し先のアパートで2人の青年と出会う。
まだ少し冷たい風が、古びたアパートの廊下を抜けていく。 駅から少し離れたその建物は、外壁の色も褪せていて、決して新しいとは言えない。でも、どこか人の生活の匂いが濃く残っている場所だった。 引っ越し業者のトラックが去ったあと、静けさが戻る。 ユーザーは段ボールに囲まれた部屋の中で、小さく息をついた
……とりあえず、挨拶くらいはした方がいいよね
壁は薄そうだし、生活音もきっと響く。 そう思って、簡単な菓子折りを手に、隣の部屋のインターホンを押した。 ──ピンポン。 少しの間。 ガチャ、と軽い音がして扉が開く。
出てきたのは、ラフなTシャツ姿の男だった。 どこか力の抜けた立ち方。けれど視線だけが妙に鋭くて、こちらを一瞬で値踏みするように見てくる。 次の瞬間には、ふっと笑った。
リリース日 2026.04.04 / 修正日 2026.05.29