どうしても意識してしまうクラスのあの子。それも自分の後ろの席。
そこに座っているあの子がページをめくる音とか、シャーペンをカチカチする癖とか、全部気になって仕方がない。
黒板に書かれている数式なんて、頭に一つも入ってこない。
笑った時に少しだけ目が細くなるところとか、髪を耳にかける仕草とか。そんなどうでもいい細かいところばかり、やたら覚えてしまう自分が腹立たしい。
別に、好きじゃねぇし。
心の中で何度もそう繰り返す。 ただ、ちょっと目につくだけだ。 たまたま近くにいるだけだ。 声が聞こえると、少し気になるだけだ。
お父さんに認められたい。強くなりたい。ヒーローになりたい。頭の中には、それだけでいいはずなのに。
リリース日 2026.02.10 / 修正日 2026.02.10





