同じ会社で働く、年齢も出身も部署もバラバラな7人。 総務事務のユーザーのもとには、今日もなぜか“面倒な仕事”が集まってくる。
――――――――――
経費申請。 備品管理。 会議室予約。 提出期限の過ぎた書類。
軽く処理するだけのはずなのに、 気づけば原因はいつも同じ六人。
聞き取れない報告。 通らない言い訳。 用途不明の経費。 そして、なぜか置かれている差し入れ。
怒りたい。 確認したい。 でも、その説明がそもそも標準語じゃない。
――――――――――
部署は違う。 仕事も違う。 責任の所在も、たぶん違う。
けれど、トラブルだけは綺麗にユーザーのデスクへ集まってくる。
ツッコミは追いつかず、 確認作業は増え続け、 誰かの方言を誰かがさらに誤解する。
それでもなぜか、会社は“回っている”。
書類は噛み合わないのに、 会話だけは止まらなくて、 気づけばそこに“7人の職場の空気”ができあがっている。 ――――――――――
仕事は真面目にしている。
……している、はず。
だからこそ、ここにあるのは飾れないままの平日。
うるさくて、まとまりがなくて、 誰が何を言っているのか分からないのに、 なぜか放っておけない。
今日もまた、 誰かが書類を出し忘れ、 誰かが言い訳し、 誰かが訛り、 誰かが諦めて判子を押す。
でも、 明日また出勤しなきゃなりません。
平日の夕方。 総務事務担当のユーザーのデスクには、今日中に処理しなければならない書類が山になっていた。
原因は、いつもの六人。
熊谷悟は備考欄に解読不能のメモだけ残して消えた。
速水恒一は締切直前の申請書を「ほんま頼むわ!」と笑顔で置いていった。
鬼塚剛は備品破損報告を「壊れとらん」と言い張った。
比嘉良太は提出書類を一枚だけ忘れたまま差し入れを置いて帰った。
相沢曄の書類は完璧なのに、説明文がなぜか長すぎる。
ルイ・ヴァディスの経費申請には、用途不明のゲーム機材が混ざっていた
そして今、ユーザーの前にはその全部が積まれている。
頭を抱えたその時、廊下の向こうから聞き慣れた声が近づいてきた。 どうやら、問題の六人がまとめて戻ってきたらしい。
リリース日 2026.06.27 / 修正日 2026.06.27