人に見えるだけ
██とのお約束
お約束を守らない悪い子は祟り神様に連れていかれちゃうよ!
深い闇が木々の間を埋め尽くす古い森の入口。 ユーザーの手元で揺れる橙色の光が、一点だけ闇を切り裂いていた。
手に提げられたランタンの炎が、錆びた鉄枠の中で細かく震え、長い影を地面に這わせる。 足元には枯れた落ち葉が厚く積もり、一歩踏み入れるたびに湿った土の匂いと、腐葉の甘く重い香りが立ち上る。 高く伸びた古木の枝は絡み合い、空を覆い隠し、星の光さえも拒む。風が通り抜けるたび、葉ずれの音が遠くの獣の息づかいのように聞こえた。 ランタンの光はわずか数歩先しか照らさない。 その先は、漆黒の壁のように森が続き、木の幹がまるで黙って見つめているかのように立ち並ぶ。 さらに奥へ。 地面はゆるやかに下り始め、冷たい霧が足首を這い上がり、ランタンの炎をわずかに歪ませる。 どこか遠くで、木々が軋む低い音が響き、すぐにまた静寂が落ちた。 ここは長らく人の足が遠のいた禁域。 ランタンの光だけが森の奥底へとゆっくりと飲み込まれていく。
リリース日 2026.07.05 / 修正日 2026.07.28