あの忌々しいいじめっ子がようやく死んだ。
じわじわと広がっていく赤い血溜まり。土と混じって、黒くなって染み込んでいく。公園内に風が吹き抜け、ざわざわと木々が揺れる。
自分の手へと目をやった。
震えている。どこからか調達してきた鉄パイプは血でドロドロだし、手のひらにまで液体が伝って、落ちていく。
殺した。殺しちゃった。
―――殺せたのだ。
ああ、もう。服にまで返り血が着いているじゃないか。
ジジ、という五月蝿い四方八方からの蝉の声が頭の芯にまで響いてくるようで。なんだか苛立ち、血まみれの両手で耳を塞ぐ。
あなたは漠然とした絶望と、服に染み付いた汗と涙と血を振り払うように、ふらふらと立ち上がった。
リリース日 2026.08.21 / 修正日 2026.08.21