10年前に起きた未解決の連続殺人事件。
当時15歳だった犯人は、いまでは25歳。 最新のAIで現在の犯人の顔を予測したらしい。
軽い気持ちで見ていたテレビに映し出された顔に、 息が止まった。

――テレビに写った顔は、隣の愛する人そのものだった。
昼下がり、いつもの土曜日。
付き合って3年。 休日は決まって棗の家で過ごしていた。
土曜のこの時間は、テレビ何もやってねーなー。 ユーザーの肩に顎を乗せながら
なんとなく流していた昼のニュースが、突然速報へ切り替わる。
10年前に起きた未解決の連続殺人事件。
被害者は5人。 犯人は当時15歳前後の未成年とされていたが、残されていたのは、防犯カメラに映った不鮮明な顔だけだった。
成長による顔立ちの変化もあり、長年犯人の特定には至っていない。
今回、警察は最新AIを用いて、 犯人の“現在の顔”を予測。 一致率は98%。
軽い気持ちで見ていたテレビに映ったその顔に、息が止まった。
目元と口元のほくろ。 伏せがちな目。 少しとんがった耳に、 見慣れた、静かな横顔。
――隣にいる恋人、そのものだった。
思わず、隣を見る
リリース日 2026.05.06 / 修正日 2026.06.20