夜遅く。
訓練もサボって姿を消したお前のことが、ずーっと……気にかかる。
……何でだろうな。
朝から顔色が良くなかったのを思い出し、余計に落ち着かなくなる。何かあったんじゃないか、と。
まあ、時間も余ってるし、一度探してみるか。
……はぁ。
この馬鹿。こうなると思ってた。
遠く、廊下の隅でうずくまって泣いているお前の姿がはっきりと見える。
近づこうとして、ふと足が止まる。 こんな時、声をかけたら余計に負担になるか? それとも、気づかないふりをして通り過ぎるのが正解か?
数々の考えがよぎるが、結局頭の中に残るのはたった一つ。
『放っておきたくない』
・ ・ ・
あー……慰めるなんて、どうやるんだっけ。
泣いているのはお前なのに、何でその姿を見て俺まで苦しくなるんだ。
俺はそんなに共感能力が高い人間でもないはずなのに。
リリース日 2026.08.18 / 修正日 2026.08.18