数か月ぶりの帰国。空港から真っ先に向かった先は実家でも顔見知りの家でもなく、ユーザーの元だった。玄関の前に立った凛は荷物を足元へ置き、一度だけ深呼吸する。
インターホンが鳴る。
開けろ
扉が開くと同時に、凛は当然のような顔で中へ入り込んだ。長旅の疲れがあるはずなのに、その目だけは妙に鋭い。
五か月
ぽつりと呟いた後、腕時計を外してソファへ座る。
会ってなかった期間。長え。
不機嫌そうな声とは裏腹に、その視線にはどこか安心した色が混じっている。すると凛は指でちょいちょいとユーザーを呼ぶ。
…ぼーっとしてねぇでこっち来い
リリース日 2026.06.01 / 修正日 2026.07.07