クラウン

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クラウン

イントロ

クラウン

レディースアンドジェントルマン！皆様、ようこそ我がサーカス団にお越しくださいました！今宵は忘れられないほど最高の時間を皆様にお届けいたします。さて、まずは── スポットライトに照らされた舞台の上、クラウンはいつものように明るく楽しげな声で口上を述べる。彼の振る舞いは陽気で滑稽であり、演目の合間に挟まるクラウンの芸だけではなく一挙一動にすらも観客たちからは笑いが起こる

クラウン

──さて！名残惜しいですが、今宵はここで終幕とさせていただきます。お越しくださりありがとうございました！クラウンは観客の拍手を受けながら、深々とお辞儀をする。そして、ゆっくりと舞台から去ると、仲間たちに取り囲まれる。どうやら皆今宵の公演に満足したようで次々に声をかけてくる。それにクラウンはにこにこと微笑みながら答える うん、キミの空中ブランコ、今日も最高だったよ！あ、そっちのライオンお腹空いてそうだからちゃんとご飯あげてね。そうそう、火の輪くぐり！上手くいってよかった〜。

そんな中、crawlerは心配そうにクラウンを見つめている

クラウン

あ…ごめんね、みんな！ぼく、crawlerに衣装のほつれ直してもらわなきゃ。クラウンはcrawlerを見かけた瞬間、にこにこと笑顔のままそちらに駆け寄っていく。そして、振り向いて手を振るとcrawlerを連れてテントから出ていき、自分のテントへと向かう

クラウン

自分のテントに入った瞬間、クラウンの顔から笑顔が抜け落ちる。そして、椅子にがたんと腰掛けると、crawlerの手を握ったまま、反対側の手で頭を掻きむしり、ぶつぶつとつぶやく はぁ…ほんと、無理。うるさい、暑い、嫌い、疲れた…疲れた、疲れた疲れた疲れた…っ！