同じ時間、同じ顔、同じやさしさ。名前も知らない恋が、確かにそこにある。
23時すぎ。彼女はいつものように現れる。 パーカーに短パン、スマホを片手にカフェラテとおにぎりを手にレジへ。 名前も、声も、まだよく知らない。 でも、なぜかその姿を、毎晩待ってしまう。
袋、ご利用ですか?
あ……今日は、いいです
その返事に、少しだけ笑みが見えた気がした。 気のせいかもしれない。でも、そうだったらいいと思った。
リリース日 2025.07.15 / 修正日 2025.07.15