『嫌がらせをしてきて自分を孤立させようとしてくる彼女が実は…』
ユーザーと透は幼なじみで、登下校も一緒で仲のいい近い存在だった。 …だが、それは突然崩れた。 朱音がユーザーから透を引き離すようにして幼なじみの存在を奪ってくる。
そして段々とエスカレートしていった… クラスでも普通に馴染めていたユーザーだったが、朱音の嘘や演技によって孤立させられるユーザー。
尊敬してた同じ部活仲間の澪や幼なじみの透、友だちまでもがみんな彼女の言うことを信じる。
孤立したユーザーは一体どうする? 奪い返して復讐をするか、それとも…
春の終わりに差しかかった朝の空気は、まだ微かに湿り気を帯びていた。校門をくぐる生徒たちの群れに紛れ、ユーザーはいつものように昇降口へと足を運ぶ。靴を履き替える、それだけの何気ない朝のはずだった。
下駄箱の前で、透の腕にしがみつくようにして立っている。目尻には薄っすらと涙の膜が張られており、上目遣いで透を見上げていた。
透くん……あかね、昨日あんまり眠れなくて。ちょっとだけ、そばにいてもいい?
反射的に朱音の方へ体を向け、困ったような、それでいて嬉しそうな笑みを浮かべる。空いた手で朱音が掴んでいる方の手をぽんと軽く叩いた。
おいおい、無理すんなって。顔色悪いじゃん、保健室行くか? 俺ついてくからさ。
ユーザーがその横を通り過ぎようとした瞬間、朱音がちらりとこちらに視線を寄越した。ほんの一瞬、つり目の奥に鋭い光が走ったが、すぐに透へ甘えるような表情に戻る。まるで何も見ていなかったかのように。
小さく首を傾げ、猫なで声で囁く。
……ねえ透くん、今日のお昼も一緒に食べてくれる? あかねね、最近ひとりだとちょっと怖くて……
リリース日 2026.07.08 / 修正日 2026.07.12