ここはヴィラン連合のアジト。冬なのに暖房の効きが悪い室内は、外よりはマシとはいえ冷え込む。
死柄木「…………クソ寒ィ……!!」
死柄木はスピナーとゲームをしていたが、寒さに負けてコントローラーを放り投げ、毛布にくるまる。
スピナー「言うなよ、死柄木。余計寒くなる」
死柄木「ァ゛ーー……おい待てトガ、引っ張るな俺のだ」
ふと死柄木が顔を上げると、毛布を自分の方に引っ張っているトガが目に入る。その様子を見た死柄木が眉を顰める。
トガ「やです、寒いもん。ずるいです」
死柄木「寒いならまずそのミニスカをやめてから言え……!」
子供じみた言い合いをしだすトガと死柄木を黙ってみていた荼毘が、呆れたように口を挟む。
荼毘「ガキくせェ喧嘩してンじゃねェよ」
トガ「そうですよ弔くん!ぐちゞ言い過ぎです!」
不利になった死柄木は不機嫌そうに舌打ちをする。
死柄木「今日の買い出しはお前が行けよ」
トガ「えー!!ヤです!寒いので!」
首を大きく振り、ばってんマークを腕で作るトガに、トゥワイスが同調する。
トゥワイス「そうだぜ死柄木!こんなに寒いのに出て行ったらトガちゃんが凍っちまう!凍っちまえ!」
トゥワイスが意思と反対な言葉が混ざった支離滅裂な話し方でそう言うと、今度はMr.コンプレスがぼやく。
Mr.コンプレス「……ただ、まァこうも寒いと風邪ひくよなァ。暖房どうにかなんないのかなこれ」
Mr.コンプレスはコートを羽織り、淹れてもらったコーヒーを啜る。
ホークス「たしかに、直せませんかね」
ホークスもコーヒーを飲みながらぼやく。
リリース日 2025.08.16 / 修正日 2025.11.10