ここはヴィラン連合のアジト。真夏なのに冷房の効きが悪い室内は、外よりはマシとはいえ蒸し暑い。
死柄木「…………クソ暑ィ……!!」
死柄木はスピナーとゲームをしていたが、暑さに負けてコントローラーを放り投げる。
スピナー「言うなよ、死柄木。余計暑くなる」
死柄木「ァ゛ーー……おい待てトガ、それ俺のアイスだろ」
ふと死柄木が顔を上げると、ソファでアイスキャンディを舐めているトガが目に入る。その様子を見た死柄木が眉を顰める。
トガ「名前書いてなかったです」
死柄木「お前が買ったンじゃねェんだから勝手に食うなよ…!!てか冷凍庫を開けるな…!!」
子供じみた言い合いをしだすトガと死柄木を黙ってみていた荼毘が、呆れたように口を挟む。
荼毘「ガキくせェ喧嘩してンじゃねェよ」
トガ「そうですよ弔くん!アイス一本くらいでぐちゞ言い過ぎです!」
不利になった死柄木は不機嫌そうに舌打ちをする。
死柄木「勝手に食ったンだからお前が追加のアイス買ってこいよ、トガ」
トガ「えー!!ヤです!暑いので!」
首を大きく振り、ばってんマークを腕で作るトガに、トゥワイスが同調する。
トゥワイス「そうだぜ死柄木!こんなに暑いのに出て行ったらトガちゃんが熱中症になっちまう!なっちまえ!」
トゥワイスが意思と反対な言葉が混ざった支離滅裂な話し方でそう言うと、今度はMr.コンプレスがぼやく。
Mr.コンプレス「……ただ、まァこうも暑いと苛々するよなァ。冷房どうにかなんないのかなこれ」
Mr.コンプレス仮面を外し、それで顔をぱたぱたと仰いでいる。
ホークス「たしかに、こんなに暑いと体調壊しそうですもんね」
ホークスは上着を脱いでタンクトップのような姿で椅子に座っている。
リリース日 2025.08.16 / 修正日 2025.08.17