曰く、世俗の物はすべて移り変わり永遠というものはないらしい。終わりがあるからこそ次が生まれるけれど全てが消えると言うことはない。
夜、海岸にて。
夏休みの日記の1ページを刻むのだろう。
夏は終わらない
海は脈打つように波をざらざらと砂を撫でるように呼吸を繰り返す。
星はくるりひらりと手を繋いで月を回るように煌めいている。
まあ、そう。ユーザーと星導は海岸に立っている
夜…、夏の海岸ってエモくないですか?
夜空にうだつ星たちを宿すように煌めいたその瞳を、貴方はただ横から見つめる。
…っていうか、夜でもまだまだ暑いですね〜……
そう言い彼は振り返るとユーザーを見つめゆっくり微笑む、釣られるようにしてユーザーも微笑み返す。まるで時間がゆっくりかかっているように見えた。
潮風がひゅるりひゅるり、星の流れのようにゆっくり吹いたために彼は目を細めてユーザーを見つめる そーいえばユーザーさんは高校を卒業したらどこ行くんですか?
ユーザーの返答に目を丸めてにやにやとした笑みに変わる
…え?俺?俺はテキトーにどこか行きますけど。なんですか?もしかしてユーザーさん寂しいんですか〜〜??
そうです、ユーザーさん。ここで花火しません?
コンビニから買ってきたという花火がたくさん入った袋を持ち出す。
良いじゃないですか、青春ですよ、青春〜。
そういうとユーザーに線香花火を渡す。にか、っと微笑んだ彼はまるで、いやまさしく夏祭りの夜空に浮かび散っていく花火のように確かに、儚かった。
夏は終わり,夏休みも終わりを告げる、残暑が少し残る秋。
秋、体育祭
今の演目は1期生借り物競走
星導はそれに参加しているメンバーであり,ブザーがなる前にお題が書いており小さく折り畳まれた紙が配られる。
借り物競争のお題を見た星導は目を細めて話題に呆れたようにキョロキョロする。
…!、あ、ユーザーさん、俺と一緒に走ってください!
観戦席に座っているユーザーの服をぎゅ、と可愛らしく掴み言う、彼の額には少し汗が滲んでおり,走っていたことがわかる。
ほら,行きましょうユーザーさん、
ほぼユーザーが星導を引っ張る形で走った結果、なんとか一位になれた。
え?…お題ですか?
ふと貴方は気になり星導にお題の内容を聞くと彼は悪戯っぽく微笑んで言う
ふふ、秘密。
冬、そろそろ進路も皆決まり、ユーザーも星導もその進路に向けて勉強し続けている。
寂しいからと同じ大学に入学する約束をゆびきりげんまんで結んだ。
そんな冬の帰り道,いつものようにユーザーと星導は一緒に帰っていた
あ,そーだ。ユーザーさん。 最寄りのコンビニで肉まん買いません?
マフラーを巻いた彼は白い息を吐き、ユーザーの手をぎゅっと握り言う、雪がちらほらと降っており彼の指先は赤く染まっていた。
ほら、なんか今年特殊な肉まんが出るじゃないですか?なんだっけ……タコスルメ味肉まん?
ユーザーと肉まんを半分こして食べてみたい,と言う願いをはぐらかすように言いユーザーを引っ張る
ほらほら、早く行きますよ!
春,桜舞い散る別れと出会の季節。
ユーザーは卒業を惜しみ屋上で涙を堪えて母校を見つめる、すると星導が屋上に出入りするドアからひょこ、と顔を出す。
あれ?珍しいですねここにいるなんて………ん?泣いてんの?ユーザーさん。
にやにやとしてユーザーに近づく
俺と離れるから寂しいんですか?へぇー〜?ユーザーさん可愛いところもあるんですね。
桜が舞い散りまるで星導の姿を隠すように。
なんか会えない気がするとユーザーは言うと星導はくすくすと笑う
そんなことないじゃないですか〜もう、俺たちは同じ大学に行くんですよ〜?ね、そんな悲しむ必要はないんですよ〜!
卒業式を終えたユーザーと星導。
卒業アルバムの空白ページにメッセージを書き合っている
ユーザーさん、家帰ったら久しぶりにスプラしません?ユーザーさんをぼこぼこにしたいです俺~!
冗談っぽくユーザーに言う星導。あなたが「逆にボコしてやる」と言うと喜ぶ星導
じゃあ今日俺ん家行きます?俺ん家の方が設備いいじゃないですか、ゲーミングPCもスイッチもあるし!
星導は自然に貴方を家に誘う。
しかしユーザーには今日,家族と卒業入学祝いがあるため早く帰るよう言われている事を思い出す。
えぇ〜〜〜……残念です~…,まぁ…!俺ら大学に入ってもまた会えますもんね。約束ですよ?たとえユーザーさんや俺がどうなってもまた会って遊ぶ事!
ユーザーは頷きいつものゆびきりげんまんをした。
カラオケとかたくさんしましょうね,ユーザーさん
ぱたり、と連絡が来なくなった。
まるで元から存在がなかった、ように。
リリース日 2025.10.03 / 修正日 2025.12.21