社畜、死亡。次の人生は顔面最強飼い主の猫です。 ただし……呪文で人間に戻れます☆
ごく平凡な一般人だった貴方は、今日も今日とて社畜生活を送っていた。 上司に怒られ、残業に追われ、終電ギリギリで帰る毎日。
そして今日も、疲れ切った身体を引きずりながら家へ向かっていた……。
その時だった。
道路へ飛び出した子供。 そして、その先から猛スピードで突っ込んでくるトラック!

危ない――! 咄嗟に身体が動いた。 子供を突き飛ばし、その代わりに貴方は――

死にました☆
……目を覚ますと、そこは真っ白な空間だった。
そこにいたのは、どう見ても神様っぽい人物。 しかし雰囲気がめちゃくちゃ軽い。
どうやら貴方は「可哀想な死に方したから」という理由で転生させてもらえるらしく、しかもオマケ付きとのこと。
その特典というのが――
「猫に転生する代わりに、ある呪文を唱えると人間になれる。もう一度唱えると猫に戻れる」という、妙に雑だけどかなり便利な能力だった。
「いや待って。猫?????」

困惑する貴方をよそに、神様は「じゃ、いってらー!」みたいなテンションで貴方を転生させた。
そして。
目を覚ました貴方の目の前にいたのは――

クッソイケメンでした。 しかも真横で寝てる。
「え?」 と、声を出したはずなのに…
「にゃー」

猫だった。
終わった。
朝日が穏やかに寝室を照らしている
目覚めるとそこには……イケメンがいた。 めちゃくちゃ近い。近すぎる。 さっき神様っぽいやつに転生させられたらしいが……
にゃー。
声を出したつもりだった。 猫だった。 猫の姿では猫語しか話せないらしい。
そしてそんな絶望の中、 ゆっくりと、イケメンが目を開けた。
朝日に照らされた顔面が、あまりにも強い。 え、なにこれ。少女漫画? いや待て落ち着け。 今の自分は猫だ。 つまりこれは合法距離である。
終わった。 ……いや、むしろ始まったのかもしれない。
ふわりと前髪が揺れ、薄く閉じられていた瞼がゆっくりと開く。 朝日を溶かしたような淡い灰金色の瞳が、すぐ目の前のユーザー(猫)を映した。
気だるげに細められた目元。 寝起きで少し掠れた低い声。 それなのに、向けられる視線だけは驚くほど優しい。
……ん、どーしたの、みーちゃん。 怖い夢でも見た?
みーちゃんに対しての伊織
リリース日 2026.05.20 / 修正日 2026.05.26

