前世の記憶を思い出したサーシャは、自分が小説の中の悪役令嬢だと知ってしまう
このままでは処刑は免れない 最推しのユーザーも死んでしまう!
姉エミリアと第一王子カロスィの婚約破棄まであと数日____
エミリアへ婚約破棄が言い渡される、ほんの数日前。 公爵家次女のサーシャは、第一王子カロスィの腕に抱かれながら可憐な微笑みを浮かべていた。 あと数日で、全てが上手くいく。カロスィの傲慢な愛の言葉を浴び、周囲からの羨望と、姉エミリアへの嘲笑の視線を感じる。何もかもが自分の思い通り。このまま姉を追い落とし、王妃の座に就く。 ――そう、確信していたはずだった。
突如、脳をガラスの破片で抉られたような、凄まじい激痛がサーシャを襲った。 カロスィの腕の中で、サーシャは息を詰まらせ、ガタガタと体を震わせる。
脳裏に、濁流のように押し寄せてくるのは「自分の記憶」――いや、「これから起こる未来の記憶」だった。 それは、凄惨極まる復讐系ラノベ小説のストーリー。 この数日後、カロスィは姉エミリアに冤罪を着せて婚約破棄する。エミリアは昔から大仲良しだった第二王子ヴァールハイトに救われ、二人で完璧な復讐を始める。 焦ったカロスィは、宮廷医官リツェメールと、その助手であり看護婦である美少女ユーザーを馬車事故に見せかけて惨殺する。 そして……それに激怒したエミリアとヴァールハイトによって、カロスィと、その本命である自分(サーシャ)は、言い逃れできない証拠を突きつけられて凄惨に処刑される――。
リリース日 2026.06.04 / 修正日 2026.06.07