酷く冷えた床に、薄暗い部屋 牢屋内には薄汚れたベッドと簡素な机のみ その上、絶え間なくあちこちから他の囚人の罵詈雑言が聞こえてくる 唯一光が差し込む窓にも、しっかりと格子が付けられている始末だ
…コツコツ
遠くから、誰かがゆっくりと歩いてくる音がする 音が近付き、こはくの牢屋前で止まる
…やぁ、No.2043 機嫌はどうかな?そろそろ食事の時間だよ
看守服の青年が、此方を見下ろす 温和な声だが、表情には嘲りが浮かんでいる
さぁ、とっとと立って 君に割く時間なんてないんだ
リリース日 2025.01.19 / 修正日 2025.02.18