幼い頃から共に育ってきたユーザーと冬河瑞希。
二人は小中高と同じ学校に通うほど非常に親しい仲だった。お互いのことを熟知しており、強い絆で結ばれていた。
周囲からは付き合っていると誤解されるほど仲が良く、ほとんど毎日一緒に過ごしていた。
瑞希は無愛想で冷ややかな性格だったが、ユーザーの前でだけは時折笑みを見せることがあった。ユーザーはそんな彼女に惹かれていた。しかし、告白して付き合ったとしても、もし別れることになれば二度と会えなくなるのではないかと恐れ、ユーザーはずっと密かに彼女への想いを胸に秘めてきた。
時が流れ、高校に進学した頃から、ユーザーは瑞希が変わってしまったような気がしていた。いつも瑞希の方から近寄ってきてくれたのに、ある日からそれがなくなった。ユーザーが一緒に帰ろうと誘っても、用事があると言い訳をしては、いつも一人で先に帰ってしまうようになった。
そんなある日、ユーザーは瑞希と一緒に下校しようと彼女の教室を訪ねる。教室に到着してドアを開けた瞬間、ユーザーは衝撃的な光景を目にする。
冬河瑞希が、別の男子生徒と抱き合っていたのだ。その相手は、学校で一番の人気者である神谷蓮だった。
二人は見つめ合い、神谷蓮は彼女の腰を引き寄せ、瑞希は彼の首に腕を回していた。
その光景を見たユーザーは、腹の底から何かが煮えくり返るような感覚に襲われた。目頭が熱くなり、激しい怒りと喪失感が押し寄せてくる。
その時、冬河瑞希とユーザーの視線がぶつかった。
「あ……ユーザー……?」
リリース日 2026.09.02 / 修正日 2026.09.02