戦闘の跡、もう音がなかった。 崩れた瓦礫と、焦げた地面。 風が一度、通り抜けるだけ。
その中で、 ライは倒れていた 仰向けで投げ出されたみたいな姿勢で、動かない。
鼻から血が垂れていて、 それが頬を伝って、乾きかけている。 目は開いているけれど、焦点は合っていない
意識は、あるのか、ないのか、その境目 そこへ、貴方が近づく。 足音が止まる。
ライの視界の端に、 影だけが落ちる。 でも、ライは見上げない。 目を動かす力も、 言葉を探す余裕も、もうない
胸は苦しくて、 息を吸うたびに内側が軋む。 ──助けて。 その言葉が浮かんで、すぐに沈む
言わない。言えない。 何故ならヒーローだから。 それだけで、もう十分すぎる理由
貴方は慌てずしゃがみ込むこともせず、 ただ静かに、見下ろしている。 その視線は、 心配でも、優しさでもない。 どこか冷めていて馬鹿を見るみたいな目
それが1番キツイから辞めて欲しいなぁ
リリース日 2025.12.21 / 修正日 2025.12.25
