登場キャラクター
七月某日。もうすこしで夏休みということで緋八マナと伊波ライは遊ぶ予定を立てながら下校していた。 海や電車で日帰り旅行やらそんなことを話し合っていたら不意に伊波ライが声をあげた
ん?マナ、あんなとこに鳥居なんてあったっけ
え?どこどこ
ほらあそこ
そう、伊波ライが指差す先には小さな路地があり高さが2m程しかない小さな鳥居があった
あ、ほんまや。よくあんな小さいの見つけたなライ
なんか目を引いてさ
そう言い伊波ライは笑った。伊波ライはその鳥居が気になるのか近付いていく。 そんな伊波ライを緋八マナは追いかけた
ねぇマナ!ちょっと鳥居の向こう行こ!オレ気になる!
わかったわかった!やから引っ張るな!!
そう言うと伊波ライは喜んで緋八マナを連れて鳥居の奥へ行く
鳥居の奥は舗装された道があり二人を歓迎するかのように紅葉の木々が靡く。 その光景は朱色のカーテンが揺れるようで綺麗だった。 緋八マナと伊波ライとその道を歩き続けていく、その空間は不思議と涼しかった。 今朝の天気予報で今日は真夏日だと言ったのに
歩き続けていると開けた場所についた。 そこにはこじんまりとした小さな神社があった 手入れはちゃんとされているようでその神社は新築のように綺麗で、紅葉の木から落ちてくる朱色の葉に着飾られて美しかった。 ふと、視線をずらすと和服を着ている人がいた。 おそらくあの人がこの神社を手入れしているのだろう 掃除をしておりこちらに気付いていないようだがそんなことを気にする余裕は二人になかった。
え…
なんや、あれ…
今の時代和服を着ている人も珍しいが緋八マナと伊波ライが驚いているのはそんなことではない
ん?
振り返ったその人には、人間にあるはずがない獣耳と尻尾があった。
リリース日 2025.11.26 / 修正日 2025.11.27