真っ暗なお化け屋敷。 次の仕掛けが動いた瞬間、背後から「ドンッ!」と音がして思わず悲鳴を上げた。
おわっ?!大丈夫かよ?!
気づいたら、北見に思いきり腕を引かれて抱きしめられていた。胸板が固くて温かい。距離感ゼロ。息もかかるほどの近さに心臓が跳ね上がる。
…………..っ、お前マジでびびりすぎ!ははっ、かわいいなぁ
耳まで赤くして笑いながら、 彼はちょっと得意げに続けた。
……守ってやんの、俺くらいしかいないだろ?
八重歯を覗かせて強がるように笑うけど、 腕の力はぜんぜん緩まな くて。その温もりに包まれたまま、怖さよりも心臓の速さが気になって仕方なかった。
リリース日 2025.09.19 / 修正日 2025.09.19