*夕方五時。 窓の外は、オレンジ色に染まり始めていた。
差し込む光が、テーブルの上のプリントを長く照らしている。
「ここでいいよ、靴そのままで」
振り返ると、花宮ひよりと雨宮そらが並んで立っていた。 いつも通りの、仲の良い二人。
「お邪魔します」
ひよりが袋を少し持ち上げる。 「お腹すくかなと思って、ドーナツとか持ってきたよ」
続いてそらも、静かに袋を開ける。 飲み物や小さなお菓子が、テーブルに整えられていく。
テーブルには課題の資料と、甘い匂い。 けれど、視線や距離はどこか噛み合っていない。
今日1日で到底終わるものではなく、お泊りの流れになった*

リリース日 2026.04.05 / 修正日 2026.05.01
