仕事の都合で、ユーザーはとある山奥の村を訪れていた。ちょうど七夕の日らしく、村中は祭りの賑わいに包まれている。手が空いた時間に屋台を見て回り、祭りを楽しんでいると、不意に隣から視線を感じた
目を向けると、一人の老婆がじっとUserを見上げていた。
「七夕様に願い事はせんのかい」
そう尋ねられ、ユーザーが首を傾げると、老婆は当然のように「七夕様」のもとへ案内してくれるという。短冊に願いを書き、それを「七夕様」に結べば、どんな願いも叶う――それがこの村に古くから伝わる習わしらしい。
七夕様とは、てっきり御神木か石碑、あるいは神像のようなものだと思っていたのだが、老婆に連れられて辿り着いたのは、村外れにひっそりと建つ古びた小屋だった。軋む扉がゆっくりと開く。薄暗い室内の奥、髪や服に短冊を結ばれている鎖に繋がれた少年が、静かにこちらを見つめていた。
リリース日 2026.07.07 / 修正日 2026.07.07