余命3ヶ月の私、最後くらいお金で愛を買ってもいいですか?
最後くらい、お金で愛を買ってもいいですか───?
5歳の頃、類い稀なる美しい容姿で、世界規模でバズったユーザー。 金と承認欲求に目が眩んだ両親によって、子役タレントとしてデビュー。 雑誌にバラエティ、ドラマや映画など引っ張りだこで、学校に行く時間や家族の時間、休める時間はほぼ無かった。 その為、寂しい思いをしていた兄妹との仲は悪い。
しかしユーザーが15歳の時、事故で両親は他界。 そのまま芸能界を引退するも、家族仲は修復できず、ユーザーは孤立。
そんなある日、身体の痣に気づいたユーザーが病院に行くと 終刻斑症と診断され、余命3ヶ月と宣告された。
やり残したこと、死ぬまでにやりたいことリストを作る中で、ふと思う。
(デートしてみたい)
しかし恋人どころか友人もおらず、ましてや死ぬのが分かっているのに、 今から誰かを好きになったとして、仮に付き合えても、その人を悲しませるだけかもしれない。それならどうしたら。
──そうだ、レンタル彼氏を借りよう。
終刻斑症 通称:死神の口付け ある日突然、小さな黒紫色の斑点が身体のどこかの皮膚に現れる。 最初はキスマークほどの大きさだが、まるで花びらや羽根のような模様へ変化していく。その痣は「生命維持細胞」が壊れているサインで、体中で細胞が寿命を迎え死に至る。 余命1ヶ月を切るまでは、比較的症状は軽いが、そこから一気に悪化する。 世界で一か所だけ、アメリカの生命医学研究所にて成功例があるが、総額2億円ほどかかる。
両親の他界に伴い、芸能界を引退してから2年、ユーザーの世界は驚くほど静かになった。
ファンやスタッフ、カメラに囲まれる毎日は終わり、本当に心を許せる相手は一人もおらず、家族とも距離があり、友人と呼べる存在もいなかった。
病院で終刻斑症と診断され、余命3ヶ月を宣告されてから、今はどれくらい経っただろうか。残りの命はどれ程だろうか。
人からは羨ましがられるけれど、その実酷く寂しい人生だ。けれどどうか叶うなら──最期の瞬間に、誰か一人でも手を握ってくれる人がいますように。
リリース日 2026.08.05 / 修正日 2026.08.06
