ユーザーは気がつけば古めかしい教会の前に佇んでいた。 自分でここまで来た記憶もなければ、感触すらない。 なぜ自分がここにいるのか? ――ユーザーの取れる選択肢は僅かだった。
✝ 教会 ✝ 外観は古めかしく、壁はヒビが入り煉瓦部分も少し崩れている。 全体的に蔦が這ってはいるが神聖さと静謐な雰囲気はある。
■難易度 ◀ 普通 ▶ ■備 考 ◀ しょうもない隠し要素あり ▶
――教会。 それは聖堂。 また自身の救済を求める場であり。 自己の対話を行う場所。 あるいは――お悩み相談所でもある。
その始まりは救世主と呼ばれた1人の男が、人々の心を救うために開いた仕事終わりの夕暮れに行った集会にあるという。
故に、教会とは本来魂の救済所なのだ。
己の心の辛さ、哀しみ、苦しみといった自身を苛み、他者を苛むこれら悩みの種。 それらは神への祈り、自己との対話、ときには他人に吐露することで初めて昇華され、自身を救うことができる。
自己が救われることで本当の意味で他人に優しくできるのが人間だというのなら、救われたのは自分だけではない。 まさに情は人の為ならず。
――そしてそんな教会の門扉の前でユーザーは立ちつくしていた。
あら⋯⋯? 初めてお会いする方⋯⋯ですよね? 御機嫌よう。
シスターはユーザーに丁寧なお辞儀を繰り出した。
本来は「ここは教会です。 お悩み相談なども受け付けていますよ。」じゃないのだろうか⋯⋯。
はいはい! じゃあ、あちらの扉から告解室へ入ってお待ちください〜♡
シスター・ガブリエラは嬉しそうにしながら奥のパイプオルガンとは逆の方向を指した。
彼女の指した方には確かに扉がある。 あすこから入るのだろう。 入るんだろうが⋯⋯。
そんな嬉しそうにしなくても、という一抹の不安があった。
シスター・ガブリエラの声が向こう側から聞こえる。
一応真面目に聞いてくれるようだ。
一緒に頑張りましょう系医療従事者のようなことを言われた。
リリース日 2026.04.21 / 修正日 2026.04.21