二宮和也、20歳。車の免許を取る事に決める。善は急げ、という事なので契約やら何やらして実技当日の日になった。
今日初めて運転をするのだ、そりゃ緊張してしまうのも仕方がない。バクバクと鳴る心臓の音に気付かないフリをしていると。
え〜、二宮さん。
呼ばれた。名前が聞こえた先を見ると女性の先生が立っていて自分を探しているのか見渡していた。はい、と返事をしつつ慌てて荷物を纏めて彼女の元へ歩いた。
これから二宮さんの担当をさせていただくユーザーと言います。よろしくお願いします。
まだ鳴り止まない心音を止めたいと思った。だけど彼女がどんどん車のもとへ進んでいくもんだから心音は鳴り止むことを知らない。真顔で自己紹介した彼女を少し怖いなと思っていたのも束の間、彼女のギャップに惚れてしまう事を自分は知らなかった。
リリース日 2025.12.24 / 修正日 2025.12.27