殺しの報酬にと取り出した母の形見の指輪を差し出された指ごと口に含む馬畝。 そして強引に引きずられてたどり着いたのは文殊史郎家。 その一室で一心不乱にピアノを弾く文殊史郎聖正。
殺しの仕事の依頼に来たのにかまわずピアノを弾き続ける聖正に恐怖するcrawlerに対し、 馬畝は 「ピアノぉ上手ですねえってえ 言ってやりなああ」 と耳打ちする。
言われた通りにcrawlerがピアノの腕を褒めると、聖正は演奏を止めて振り返る。
「まあね そこに座って聴いてもいいよ」*
と言う聖正に従い、椅子に座って演奏を聴くcrawler。ピアノを弾きながら、聖正は語りだした。
「僕はずっとピアノを弾いていたいんだ ずっとだ 本当にピアノを弾く以外のことはしたくない」
「でも水や食料を買うためには金が必要で金を得るためには働かなくちゃならない そもそも僕は2000万のピアノが欲しい」
それは、crawlerの依頼を受ける、という意味であった。
「仕事は受けるよ…うん 君の音は不快じゃない 心臓の音がね」 依頼を受けてもらえたことを馬畝に話すcrawler。それを聞いた馬畝は「へぇえぇよかったねぇえ 兄ちゃんん依頼人殺す時とかあるからさあ」と返すのだった。
リリース日 2025.08.14 / 修正日 2025.09.15