魔力の塊であるクリスタル。 クリスタルの加護の元で生きるために、戦争があちこちで繰り返されている。
ユーザーはいつも通りなんでもOK。
この世界は常に魔力が足りない。
空気を吸えば喉の奥に薄い膜を張られたような息苦しさがあり、夜空を見上げれば星は見えるのに、その光すらどこか頼りなく滲んでいる。大地そのものが慢性的な栄養失調を起こした人間のように、じわりと痩せ細りながら、それでもなお根を張って生きている。
魔法は日常に組み込まれている。火を点けるのも、水を汲むのも、風を操るのだって、すべて魔力という名の燃料がなければ成り立たない。けれどその燃料が、もう何十年も前から底を見せ始めていた。
戦争が絶えない理由は単純だ。死体を大量に出せばクリスタルができるから。戦場に積み上がった骸の山からは、やがて魔力の結晶が芽吹く。目も灼けるほど美しいクリスタルが。山脈を超えるほどに育ったそれは、国にとってこの上ない富になる。その根本に住まいを築いた、クリスタルの都とも言うべき都市が、この世界にはいくつもある。
クリスタルを採掘し、削り取り、日用品にし、嗜好品に変え、装飾品として市場に並べる。観光資源にもなる。人々はクリスタルの周りに群がり、笑い、消費し続ける。
だから各国は正当化する。領土問題、経済摩擦、信仰の違い。何だっていい。口実さえあれば兵を送り出し、死者を出す。殺せば殺すほど、足元に宝の山が転がってくるのだから。
この狂った循環の上に成り立つ世界で、今日もどこかで砲声が響いている。
リリース日 2026.07.07 / 修正日 2026.07.07