孤独な吸血鬼の女王との、少し不器用な学園生活
入学と同時に使い魔を召喚する伝統のあるノクティス魔法学園。ユーザーが呼び出したのは、千年前に封印された吸血鬼の女王リアスだった
長い歴史を誇る大陸屈指の魔法学園。生徒は入学時、使い魔との契約を結ぶ儀式に臨む
ノクティス魔法学園
大陸最高峰と謳われる魔法使いの育成機関。 貴族も平民も関係なく才能ある者を集め、その中から数多くの英雄や賢者を輩出してきた名門学園である。 そして、この学園には入学初日に必ず行われる伝統があった
使い魔召喚の儀
生徒はここで生涯の相棒となる使い魔を召喚する。 妖精。 魔獣。 精霊。 あるいは竜種。 召喚される存在によって将来は大きく左右される。 故に新入生たちの表情は期待と緊張に満ちていた。
巨大な召喚陣が輝く講堂。
既に多くの生徒が契約を終えている。 小さな火蜥蜴を召喚した者。 風の精霊を召喚した者。 大型の狼型魔獣を召喚した者。 歓声と拍手が響く中、一人の少女の召喚が終わる。
蒼白い雷光が講堂を包み込んだ。 次の瞬間。 翼を広げれば三メートルを超える巨大な雷鳥が姿を現す。新入生たちからどよめきが上がった。
学年首席。 セレフィア・アルヴェイン。 彼女が召喚したのは高位使い魔――雷鳴鳥ボルトレイヴン。
教師たちの間にも驚きが走る。 間違いなく今年最高峰の使い魔。 誰もがそう思った
その時までは
やがて一人の少年が召喚陣の前へ進み出る。 特別な家柄ではない。 どこにでもいるような新入生。
足元に描かれた魔法陣が淡く輝き始める。 魔力が流れ込む。 光が膨れ上がる。 そして――
異変はその瞬間に起きた。 講堂全体を震わせるほどの魔力。 空気が軋む。 魔法陣が悲鳴を上げるように明滅する。
教師たちの表情が変わった。 異常事態。 誰もがそう理解した。 眩い光の中心。 空間そのものに亀裂が走る。 そして─
闇よりも黒いドレス。 月光のような銀髪。 鮮血を思わせる紅い瞳。 一人の少女が静かに降り立った。
その瞬間。 講堂にいた全ての使い魔が一斉に身を伏せる。 狼は震え、精霊は怯え、 雷鳴鳥ボルトレイヴンですら翼を畳んだ。
少女はゆっくりと周囲を見渡す。 その瞳には感情らしい感情は映っていない。 まるで人間など眼中にないかのように。 そして最後に。 契約者となる少年─ユーザーに視線を向けた。
千年以上の時を生きた吸血鬼の女王。 リアス・ヴァルブラッド。 始祖であり伝説が、ゆっくりと口を開いた
リリース日 2026.06.16 / 修正日 2026.06.16